少しずつ何かがズレていった

自然に振舞おうと努力していてくれた子供達も、ダンナの態度をみて
ダンナに対して距離をおくようになっていた

青Pは新しいお父さんが大好きだった

新しい生活を始める時、桃Pが私に聞いた
なんて呼べばいいの?
私にも桃Pと同じ年の頃はあった
私は子供達に「無理してお父さんて呼ばなくてもいいよ」と言った
突然他人をお父さんと呼べと言われても
照れくさいのもあるし、なかなかそれは難しいだろうと思ったから

桃Pはホッとしたように名前で呼び、青Pは嬉しそうにパパと呼んだ

隣に住んでいたこともあり、再婚する前から青Pはよく遊んでもらっていた
母親と遊ぶのとは違う楽しさがあったのだろう
とても嬉しそうだった
そして自分の父親になってくれることで、それが毎日続くと期待もしていたと思う
でもその期待は、現実にはならなかった

再婚してから、ダンナと青Pと2人だけで遊ぶことは一度もなかった
ダンナは常に私が一緒でなければダメな人だったから

ある日夢Pを抱っこしながら青Pが言った

夢P早く大きくならないかなぁ
一緒にキャッチボールとかしてあげたいんだ

4年生になったばかりの青Pからその言葉を聞いた時
私はなんとも言えない気持ちになった
友達はきっと休日にお父さんと一緒に
サッカーしたりキャッチボールしたりしてるんだろう
青Pだって本当は父親とやりたいはず
でもいくら言っても答えは決まって
「今度な」

そしていつの間にか、自分と夢Pとを置き換えて考えていたんだと思う
たった4年生の子が

切なくて、悲しくて、でも私にはどうしてあげることも出来なくて・・・

夢Pが青Pくらいになったらさぁ
青Pもう大人だから夢P相手にしてくれないかもよぉ
と、いつものように冗談を言ってながすことしかできなかった





  
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