ダンナは口癖のように言っていた

子供達のことは自分の子供だと思っている

とても思いやりのある言葉に聞こえるが、私はそれがイヤだった
私はキレイごとが大嫌いだ
だから最初にハッキリと言った
無理に自分の子供と思わなくていいからね
でもかわいがってあげてね


赤ん坊の頃から一緒にいるのならまだしも、小学生にもなった他人の子供を
本当に自分の子供と思える人がどれくらいいるだろう
勿論、自分の子供のように愛情を注ぐことは可能かもしれない
でも<自分の子供のように思う>のと<自分の子供と思う>のでは微妙に違う

もし逆に私が相手の子供を引き取ったとしたら
自分の子供と同じ様にかわいがることはできると思う
でもイザという場面になったら
私は相手の子供より、自分の子供をとってしまうと思う
そう思うと、それを相手がしたとしても誰にも責められることではないし
当然な事だと思う
キレイごとを抜きにして本音を言ったら、きっとそうなると思う

私もそれは承知している
子供達だって本当の父親でないことはわかっている
だから無理はしなくていいと、ハッキリと言った

みんながわかっている事実だから、それを承知したうえで
みんなで家庭を築いていこうと

でも相変わらずダンナの口からでてくる言葉はかわらなかった
私にとって何が一番イヤだったか
それは言葉と態度が違うこと
だったら初めからそんなキレイごとは言って欲しくない

言葉と態度が違うなら初めから
「自分の子供のようにかわいがるよ」
その言葉の方がどんなに嬉しいか

本人にいくら説明してもわかってはくれなかった
きっと一生懸命だったんだと思う
でも言葉と態度の微妙なズレに気づかないのは、ただひとり本人だけ
子供達でさえ それに気づいてきてしまった





  
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