本当は 少しの間でいい、ダンナに我慢をして欲しかった 協力して欲しかった 慣れない環境で一番戸惑っているのは子供達 せめて気持ちが落ち着くまで、子供達のことを優先して考えて欲しかった 何度となく言ってみたが無理だった 私には<子供達を引き取ってもらった>という 負い目というか引け目というか そんな、言葉では上手くいえない気持ちがあった 本当はそんなことを感じていたらいけないんだろうけど よほどずうずうしくない限り、誰だってその立場になったら 心のどこかで思ってしまうと思う ダンナは「そんなこと気にすることはない」といつも言っていた それはたぶん本心だろうし もし私が逆の立場だったら、本心からその言葉が言えると思う でも、やっぱり ありがたいという感謝の気持ちと 申し訳ないという気持ちと 色々な気持ちが重なりあってしまう 態度にださないでいても、心のどこかに複雑な感情がある 間にはいって大変なのは承知のうえで再婚をした でも想像以上に精神的な負担は大きかった それでも<絶対みんなで幸せになりたい> そんな一心で毎日ごく普通の態度で生活していた 何も考えていないような 何も悩んでいないような 子供達を不安にさせたくないから いつも元気なふりをした 吐きそうなのを我慢して食事も一緒にした でも突然限界はやってきた 無理して普通に食事をしようとしても、とうとう喉さえ通らなくなってしまった 食事の途中トイレに駆け込んで吐いてしまった 心配そうに見ている子供達に 「風邪ひいたみたい」と笑いながら答えるのが精一杯だった |
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