4人での新しい生活が始まった
振り返ってみると、家庭そのものは楽しかったけれど
私にとっては精神的に一番辛い時期だった

自分で言うと とてもイヤな女のように聞こえるが
二番目のダンナは私をとても好きでいてくれた
母親ではなく女としての私を
だから2人でいる時間をとても欲しがっていた

夕方仕事から帰って来ると2人で出かけようと言う

最初のダンナはいつも逃げてばかり
ほとんど母子家庭のようだった
だから私と子供達はいつも一緒だった
どこへ出かけるにも、誰かが具合が悪くなって病院に行く時でさえ
いつも3人一緒だった
子供達もそれが当たり前の生活になっていたから
当然一緒に行けるものだと思っている

でも違った

子供達が一緒に行きたいと言った時、ダンナの口からでた言葉は
「すぐ帰ってくるから」 だった
ハッキリ 「ダメ」とは確かに言っていない
けれど明らかに連れて行きたくないと思っているのは誰にでもわかる

その頃の私には、ダンナより先に子供達に
「いいよ」と言ってあげるだけの度胸はなかった
ダンナは子供の父親になりたかった訳ではない
ダンナの望みは私と一緒にいること
それがわかっていただけに、その望みを叶えてあげられなかった時
この生活は崩れてしまうだろう・・・そんな不安がつねに頭にあった

ダンナと子供達の間にはいり、どちらかの望みしかきいてあげられない
そんな時、私は付き合いの浅いダンナより
付き合いの長い子供達に甘えてしまった
子供達に我慢させてしまった

夕日を背に「早く帰ってきてね」と
涙ぐみながら手を振る2人を残して出かけることはとても辛かった
何度も車の中で泣いたのを覚えている

これでよかったの?本当に?
これが子供達にいいと思って私が選択した道?
悲しくて、子供達にこんな思いをさせてしまう自分が情けなくて
自分でも信じられないほど涙がポロポロ溢れてきた





  
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