それでもダンナは夢Pを連れ出そうとした 子供達が心配する姿を私は見ている 二度と同じ思いをさせたくない 私はダンナから夢Pを奪いとり、絶対に渡しはしなかった ダンナは私に殴りかかってきた 夢Pを離すまで、何度も拳で私の腕を殴り続けた 子供達の目の前で 桃Pも青Pも、泣きながら必死でダンナを止めていたけれど やめるどころか子供達にさえ火のついたタバコを投げつける始末 青Pも突き飛ばされた 桃Pが裸足で外に飛び出し、隣の家に助けを求めに行った 泣きながら「ママが殺されちゃう!」と助けを求めたらしい 隣の旦那さんがすごい勢いでやってきた そして玄関先で私を殴りつづけるダンナに 「何をしてるんですか!」と大声を上げた 「別に何も」 ダンナはサラッと言った 「何でもないことはないだろう!」と、さらに声を荒げる隣の旦那さんに 「関係ないだろう!」と捨て台詞を残してダンナは外へ出て行った 口でいくら強そうなことを言っても所詮は虚勢を張っているだけ 第三者が関わってくると、とたんに弱くなる人だ だから他人に止められてまで続けることなんて出来ない 強がりを言ってその場から逃げることしかできない人だ ダンナから暴力を受けたと聞くと たぶん か弱く可哀相なイメージを想像すると思う その時の私もまわりから見たらそんな風に見えたかもしれない でも、私自身は怖いともなんとも感じていなかった 「ヤメテ」とも一言も言わなかった <どうせ とことんやれる度胸などないだろう>と タカをくくっていたところもあるし 逆に<やれるもんならやってみろよ>的な思いもあった |
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