借金の取り立てが電話だけでなく家にもやってくるようになった 家の前で大声で話したり、いやがらせじみたこともされた でも私は別に借金取りを怖いとは思わなかった 結婚した2人以外、私が付き合った男はすべて裏の世界の人間だった どうやら私はそんな男に好かれるタイプらしい(^^; 脅されようが、相手が危ない世界の人間だろうが 別に怖いという感情はなかった それに借金のことだって自分なりに勉強はした 別に私が借りた訳でも保証人になった訳でもない いくら相手が夫婦なんだからおまえが払えと脅したって そんな義務は私にはない 時間外に訪れることが違法なことだって知っている だから毅然とした態度で相手に接することができた でも子供達は違った 青Pでさえビビッているのがわかった そしてなにより夢Pが一番怯えていた 玄関のチャイムや電話が鳴る度に怖がり、私にしがみついて離れない その頃ダンナとは別居状態にあった でも別れる為の別居ではなく、やり直す為の別居 ダンナが家にいると、どうしても子供達に迷惑がかかる 私はダンナと約束した　待っていてあげると その代わり、自分のことは自分でカタをつけること 子供や私達に絶対迷惑はかけないこと それが約束だった でも状況はいっこうに変わらなかった 何故に家にまで取り立てが来るか？ それは簡単だ ダンナが携帯にもでない　支払いが遅れても電話一本いれない だから家に来る 連絡がとれないのだから当たり前のことだ 催促されても払えない だから電話にもでないし、自分から電話を入れることもしない そしたらどうなるかなんて考えたらわかるハズだ でもダンナにはそれができなかった このままでは絶対子供がおかしくなる 私は初めて約束というものをやぶった 待っていると約束したけれど、子供達を連れて家をでた そして離婚届を提出した 子供から2回も父親を奪う訳にはいかない だから絶対みんなで幸せになるんだ そんな考えより、今 目の前にいる子供達の精神状態が心配だった 最初の離婚の時のように離婚への迷いなど全然なかった ｢この家でて引越しするよ！｣ 私は相談ではなく断言した 子供達の意見も聞かず、強引に物事をすすめたのは 親になってこれが初めてだった

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