悲観的になる訳ではないけれど
一番欲しいものって、手に入らないようになっているんじゃないかなぁ
て、思う時がある
私はずっと普通の生活が欲しかった。ごくごく普通の

普通についての感じ方は人それぞれだろうけど

普通に結婚して、母親になって
毎朝家族を送り出し、毎日家族を出迎え
そんな同じ事の繰り返しで一生終わる
不思議と、そんな人から見たら退屈そうな毎日を望む人間もいたりする

実際、結婚していた頃はずっと専業主婦で
子供が生まれてからは、一度も一人で出かけたりしたことはない

「家に閉じこもってばかりでストレスが溜まる」
「自分の時間が欲しい」
「たまには子供と離れてウサばらしがしたい」
「○○さんの奥さんでも、○○ちゃんのお母さんでもない、私は私」
よく聞くけれど、私は一度もそんなことを思ったことはない
そんな、人から見たら変化のない退屈な毎日が私の一番の望みだったから

子供を3人も授かった私は、子供のいない人から見たら幸せで
それ以外の贅沢は言ったらいけないかもしれない

そう考えると一番欲しいものはちゃんと手に入っている

普通の平凡な生活は、一番贅沢で一番難しい望みなのかも知れない






  
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