悲しい思い出






いつもノー天気なZEBですが、
たまにはマジな話をしちゃったりもします。

天Pはこの世に生まれてくることが出来なかった私の4人目の子供です。

正しくは「生まれてくることが出来なかった」ではなく
「生まれてこさせてあげられなかった」です。

再婚して夢Pも生まれ、家族4人で生活をしていたある日
夢Pを妊娠中にダンナが風俗へ行っていたことが発覚。
頭の中では理解できるの。 「男だから仕方ないじゃん」って。
でもイザ自分がその立場になると、そんな言葉はでてこない。
バカみたいな話だけど、私はそれまで自分の彼氏や旦那相手に
女の心配なんてしたことなかった。 ていうか そんなこと頭にもなかったの。
実際女がらみのトラブルを起こすような男もいなかったし。
だから男を信用するっていうか、私の頭の中には
そんな事を心配するっていう機能さえついてなかった。
ほんとバカな女。
だから余計ショックで...(いい年して恥ずかしいけど)
しばらくはダンナとHなんてする気にもなれなかった。

でもある日、無理矢理やられた・・・
やっぱり男の力にはかなわない・・・
そしてたったその一回で妊娠してしまった。

TVや話では聞くけど、ホントにそんな事も起こるんだ・・・と実感した。

中絶についての感覚は人それぞれだと思う。
でも私はダメ!
昔から、仲のいい友達でも簡単に中絶しちゃうような子は絶対に許せなかった。
そんな考えで今まで生きてきたから 中絶だけは絶対にしたくなかった。
でも正直言って子供が3人いる生活でいっぱいいっぱい。
どうしていいかわからなかった・・・
泣きたくなるくらい悩んでた・・・
ダンナに相談しても返事はいつも曖昧。
私が「中絶はしたくない」 て言うと 「じゃー産もう」
「でも生活していけないよ」 て言うと 「じゃー今回は...」
お腹の中の子を欲しいのか欲しくないのか
ダンナのホントの気持ちが聞きたかったのに
いつも私に合わせた答えで
自分の気持ちをハッキリ聞かせてくれることは結局なかった。
自分の気持ちを言わないのは奴のズルイところ。
その時ハッキリ言わなければ、後になってなんとでも言える。
言ってしまうと自分の責任になるから。
だから自分の気持ちは言わずにいつも逃げ道を残しておく。そんな奴だった。

中絶した事でケンカになればきっとこう言う。
「俺は産んで欲しいと思ってた」
産んだ事によって生活が大変になれば、夫婦の間でケンカも起きる。
そんな時、きっとこう言う。
「だから産まなければよかったんだ」

そんな言葉だけは父親から聞きたくない。 私も子供も。

いっぱいひとりで悩んだんだ。。。ギリギリまで。
そして辛いけど、可哀相だけど、中絶する道を選んでしまった・・・
私はお腹の中の子の母親であると同時に
目の前にいる子供達の母親でもある。
この子達を守る為に、お腹の中の子を犠牲にしてしまった。


手術の前日、前処置をしに病院へ行った帰り、
「これでホントに子供を殺してしまうんだ」 「もう取り返しがつかないんだ」
・・・そう思ったら涙がとまらなかった・・・

<絶対中絶なんて許せない>そんな考えで30年以上も生きてきたはずが
この年になって・・・しかもちゃんと結婚もしてるのに・・・

自分で自分の力のなさが悔しかった。

麻酔が効かない体質と、大量の出血で、今まで生きてきた中で一番苦しい思いをした。
でもお腹の中の子の苦しみに比べたら・・・まだまだ軽いんだろうな


それからしばらくしてダンナとこの事でケンカになった時
あいつの口からこんな言葉が飛び出してきた。
「俺は別に堕ろしてくれなんて言ってない。産んで欲しかったけどね・・・」

あらら・・・やっぱり言っちゃったよ




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